「Excelでのデータ処理、もっと効率化できないかな…」
そんな悩みを抱えている方にこそ知ってほしいのがPower Queryです。
Power Queryは、ExcelやPower BIに搭載されているデータ変換・自動化ツールです。複雑な関数やVBAを使わずに、クリック操作だけで以下のような処理が可能になります
- 複数ファイルの一括読み込み
- 住所や氏名の分割・整形
- 不要な列や行の削除
- データの集計や結合
- 毎月の定型レポートの自動化
プログラムは不要でマウス操作が中心なので、初心者でも直感的に扱えます。さらに、M言語という専用のスクリプトを使えば、より柔軟な処理も可能です。
「でも、どうやって学べばいいの?」
「何から始めればいいのか分からない…」
そんな方のために、本記事ではPower Queryの学習ロードマップを解説します。
ステップ別:Power Queryの学習ロードマップ
Power Queryの学習は、以下の4ステップで進めるのがおすすめです。
- まずは自分が活用するイメージを持つ
- 動画で概要をつかむ
- 実務で活用してしてみる
- 書籍で体系的に理解を深める
それぞれのステップについて、詳しく見ていきましょう。
Step1:まずは自分が活用するイメージを持つ
すごく重要なことですが、最初にやるのは動画を見ることでも、参考書を買うことでもありません。
学習には目的があって、それを達成するために行うものです。目的がないまま学習を続けると、膨大な機能を闇雲に調べることなりますし、何に活かせるのかイメージがわかず、継続することは難しいです。
Power Queryを使う目的として「Excelでのデータ処理をもっと効率化したい」という点があると思っています。
今の実務で何を改善したいのか?ということを考えて、自分がどう活用するかイメージを持っておきましょう。そうすれば、Step2の動画を視聴することで、自ずとどういった機能を深堀して学べば良いか見えてくるはずです。
Step2:動画で概要をつかむ
Power Queryを初めて学ぶなら、まずは動画で概要をつかむのが最もおすすめです。
マウス操作が中心のツールなので、実際の画面を見ながら学ぶことで理解が一気に進みます。
おすすめ教材
パワークエリとは?メリット解説【初心者向け・入門】(Power Query)
YouTubeチャンネル「ユースフル」の動画です。10分程度で短く簡潔にまとまっております。概要を抑えることが出来ます。
パワークエリ入門講座|モダンExcel・Power Queryで、日々のデータ集計作業を効率化しよう!
ユースフルの動画はYoutubeだけでなくUdemyでも解説動画があります。
有料になりますが、ゼロから始める初心者にもわかるように基礎から丁寧に解説されています。内容も5.5時間とボリューム多い内容になっており、Power Queryを基礎から応用まで一通り学習できます。
【一本でマスター】Excelパワークエリの基本をこの一本でマスター!パワークエリ超入門講座2025!
YouTubeチャンネル「メンタエクセル」の動画です。50分程度とかなり詳しく解説されております。基本的な機能はこの動画で抑えられると思います。
Step3:実務で活用してしてみる
Power Queryでどんなことが出来るかイメージがついたら、実務での活用を通じて実践するステップへ進みましょう。
このStepで重要なのは、Step1での活用イメージを持てているかどうかです。イメージがわかない場合は、同僚や先輩社員などの助けを借りましょう。
次の流れでPower Queryの実装を進めるのが良いでしょう。
- 1Excelでのデータ処理を効率化”したい”業務を見つける
できそうかどうかよりも、自分が”したい”と思うのがポイント
- 2動画で見たの機能で、効率化できそうな部分を見つける
- 3やり方をYoutubeやブログなどで調べる
- 4Power Queryで実装する
実務での活用例
- 毎月の売上レポートを自動更新
- 顧客データのクリーニング(空白除去・重複排除)
- 住所やレビューの分割・集計
- 複数CSVファイルの一括読み込みと統合
おすすめ教材
ChatGPTやCopilotに質問を投げるのも良いですが、文字情報が中心のため最初はとっつきにくいかもしれません。
Googleで検索してPower Queryを解説してるブログなどを見ると画像付きで解説されているものが多いです。
次のブログは詳しく解説されていると思います。
手前味噌ですが、Power Queryの概要から活用例を私がまとめた記事がありますので、こちらもご参考になればと思います。
Step4:書籍で体系的に理解を深める
Power Queryの仕組みやM言語の基礎をしっかり理解したいなら、書籍での学習が効果的です。
体系的に学ぶことで知らない機能に触れることができ、「こうすればもっと効率化できる」「この処理は自動化できる」といった新たな業務効率化のヒントになることがあります。
おすすめ教材
できるYouTuber式 Excel パワークエリ 現場の教科書
YouTubeチャンネル「ユースフル」の動画と連携しており、視覚的に学べるため、初めて触る方にはとっつきやすいです。初心者でも理解しやすいように、具体的な操作手順が丁寧に説明されています
Excelパワークエリではじめるデータ集計の自動化(できるエキスパート) できるエキスパートシリーズ
Excel初心者から実務者まで、パワークエリの自動化スキルを体系的に習得できる実用書です。
基本編・活用編・応用編の3部構成で、初心者でも段階的にスキルを習得可能になっています。講師経験豊富な著者が、つまずきやすいポイントや業務での活用例を丁寧に紹介しています。
おすすめの書籍は次の記事で詳しく解説しています。
よくある質問(Q&A)
- QPower QueryとVBAはどう違うのですか?
- A
Power Queryはマウス操作が中心で、VBAのようなコード記述が不要です。繰り返し処理やデータ整形に強く、メンテナンス性も高いため、非エンジニアでも扱いやすいのが特徴です。
- QM言語は最初から覚える必要がありますか?
- A
いいえ、最初は覚えなくても大丈夫です。Power Queryはマウス操作だけでも多くの処理が可能です。必要に応じて、少しずつM言語を学べば十分です。
- QPower QueryはExcel以外でも使えますか?
- A
はい、Power BIでも同じPower Queryエンジンが使われています。Excelで学んだ知識はそのままPower BIに応用できます。
- QPower Queryは無料で使えますか?
- A
ExcelやPower BIに標準搭載されているため、追加費用なしで利用できます。





