Excelでよく使う数式をPower Queryで使いたい(ExcelとPower Queryの対比)

Power Query

Power QueryでExcelライクな数式を書いてデータ加工ができます。

数式を書いているときに、「Excel関数はこれが使えるけど、Power Queryだと関数名がわからんぞ・・・・」といった状況に出くわします。

例えば、「20240828」という文字列を左から4文字抜き出したい場合に、ExcelだとLEFT関数を使います。Power QueryでもLEFT関数があるのかと思いきや、ありません。Text.Startという関数になります。

Excelは使い慣れていて数式が頭に入っているけど、Power Queryだとよく分からないという方向けに、ExcelとPower Queryの対比表を作成しました。

文字列操作

Excel関数Power Query関数備考
LEFT
(例)
=LEFT(“よく使う数式.xlsx”,4)
(結果)
よく使う
Text.Start
(例)
=Text.Start([ファイル名],4)
左から指定文字数の文字を取得する
RIGHT
(例)
=RIGHT(“よく使う数式.xlsx”,4)
(結果)
xlsx
Text.End
(例)
=Text.End([ファイル名],4)
右から指定文字数の文字を取得する
MID
(例)
=MID(“よく使う数式.xlsx”,3,4)
(結果)
使う数式
Text.Middle
(例)
=Text.Middle([ファイル名],3, 4)
指定文字位置から指定文字数の文字を取得する
TRIM
(例)
=TRIM(” いちご  大福 “)
(結果)
いちご 大福
Text.Trim
(例)
Text.Trim([商品名])
先頭と末尾にある空白を削除し、単語間で2つ以上連続した空白を1つだけ残す
MIN
(例)
=MIN(3, 5, 2)
(結果)
2
List.Min
(例)
= Table.Group(追加されたカスタム, {“商品名”}, {{“単価(最小)”, each List.Min([単価]), type nullable number}})
指定範囲の数値の最小値を取得する
MAX
(例)
=MAX(3, 5, 2)
(結果)
5
List.Max
(例)
= Table.Group(追加されたカスタム, {“商品名”}, {{“単価(最大)”, each List.Max([単価]), type nullable number}})
指定範囲の数値の最大値を取得する
CONCATENATE
(例)
=CONCATENATE(“クエリ商事”,”_”,”いちご大福”)
(結果)
クエリ商事_いちご大福
Text.Combine
(例)
Text.Combine({[得意先],[商品名]}, “_”)
文字列を結合する

日付操作

Excel関数Power Query関数備考
YEAR
(例)
=YEAR(A1)
Date.Year
(例)
=Date.Year([売上日])
日付から年を取得する
MONTH
(例)
=MONTH(A1)
Date.Month
(例)
=Date.Month([売上日])
日付から月を取得する
DAY
(例)
=DAY(A1)
Date.Day
(例)
=Date.Day([売上日])
日付から日を取得する
NOW
(例)
=NOW()
DateTime.LocalNow
(例)
=DateTime.LocalNow()
現在の日付・時刻を取得する
DATE
(例)
=DATE(2024, 10, 1)
#date
(例)
#date(2024, 10, 1)
年月日を引数にいれると、日付型で値を返す

制御文

Excel関数Power Query関数備考
IF
(例)
=IF(A1>=70, “合格”, “不合格”)
if then else
(例)
=if [点数] >= 70 then “合格” else “不合格”
条件に応じて結果を変える

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プロフィール
たがみ

IT業界20年程度のシステムエンジニアです。
構築したシステムのデータ検証をExcelで実施することが多く、検証作業の効率化を模索しているときにPower Queryと出会いました。
Excel業務効率化の手助けになればと当ブログを解説しました。
今ではデータ分析でPower BIを活用しており、Power BI、Excelの両方でPower Queryを活用しています。

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